20代男女の親ラブ族世代を知っているだろうか?

結婚しても親元の近くに住みたい、地元に戻りたいとする傾向だ。

テレビなどでもお馴染みの評論家・山田五郎氏は以前、「転機はやはり、バブル崩壊後」だと話している。

不況で親が子を都会の大学に下宿させる余裕がなくなり、地元への進学が増えたせいもあろう。

一番大きい理由は、やはり「国も会社も守ってくれない」時代のなかで、「親や地元の友達(ジモ友)だけは自分を裏切らない」といった、親ラブ志向や地元への傾倒が強くなったことだと思う。

将来的に、地元や地元近隣で暮らしたいと思いますか?

パートナーエジェンシーより
https://www.p-a.jp/research/report_09.html

地元婚の事例

1.私たち20代後半の世代は、「街コン」に参加したときに聞いたのが、東京や名古屋、大阪からも「できれば地元に戻って結婚したい」と地元出身の20代男女が多くいた。

「名古屋のよさが分かる女性でなきゃ、価値観が合わない気がする」や「地元の町田が大好きだから、町田に住んでくれる条件で結婚相手を探したい」など、都市部出身の20代から「地元婚」を支持する声が多数あがっていた。

「もし僕の田舎で一緒に暮らしてくれる女性がいれば、その人を選ぶ」、「やっぱり地元が一番落ち着くから、同級生と結婚して地元に戻りたい」など、Uターン結婚を希望する地方出身男女も、決して少なくなかった。

2.岐阜のスーパーで社員として働くA子(28 歳)も、同級生婚の1人。

2年前、同窓会で再会した夫は、中学時代に2カ月だけ交際した相手だったが、再会当時、彼は大阪に住み、フリーで音楽活動もしていたが、収入はコンビニエンスストアでのバイト代だけだった。

それでもA子が結婚を決めたのは、祖母が大腸ガンにかかったから。

そして彼が「地元の岐阜に戻って結婚してもいい」と言ったからだ。

昔から、大のおばあちゃん子。3年前、祖父母宅と同じ敷地にあった岐阜の実家を建て替えた。その際、A子が未来の夫と暮らせる部屋をイメージして、三世帯住宅にした。

3.サッカー日本代表の内田篤人選手や武藤嘉紀選手が、相次いで元同級生と結婚したせいもあるが、なんといってもSNSの存在が大きいのです。

気心知れた懐かしい異性と、いつでも簡単に再会できる同窓会も実施しやすいだろう。

準備を万端にして、祖母を挙式にも呼びたかったから、「恋愛より結婚」を優先した。

初めは「もっとゆっくり相手を探しても」と反対した父親も、説得に時間はかからなかったという。

地元婚のメリット

幼なじみと結婚ができるかもしれません

最近は、お盆やお正月など帰省時に婚活する「帰省婚活」も話題を呼んでいる。

また、いわゆる「同級生婚」 も、現在のブームのひとつでしょう。

「同級生婚」 「地元婚」のメリットを以下に紹介します。 

  1. 結婚後も、近くに親や祖父母、地元の友達がいて安心
  2. 慣れ親しんだ地元の風土に囲まれ、生活や子育てできる
  3. 地方が地元なら、都心より家賃や生活費を抑えられ、コスパがよくお得

何事にもストレスフリーを求める若い男女にとって、地元で信頼できる人たちに囲まれて暮らすのは、安心感が高いのです。

生まれたときからずっと不況続き、雇用も安定しない現20代にとって、「地元婚」は、経済的メリットも大きいのでしょう。

実は仕事選びでも、結婚と似た傾向が出ています。

全国の就活生に聞いたある調査で、Uターン就職を含む地元での就職を「(どちらかというと)希望する」男女は、なんと7割弱でした。

理由のトップは「両親や祖父母の近くで生活したいから」(46%)、2位は「自宅から通えて、経済的に楽だから」(40%)だった。(マイナビから)

あえて田舎に引っ越して結婚する  

ある報道番組で言っていたこと、それは「都会であくせくサラリーマン生活を送る人より、里山暮らしの人たちのほうが、お金はないながらもはるかに豊かな生活を送っている」ということでした。

彼が「お金に換算できない、里山の資本」と呼ぶのは、新鮮な野菜や魚、おいしい水、そして火を囲む楽しい集いなどでしょう。

地元住民が解決するワークショップなどに多数関わってきたコミュニティデザイナーは、「エコやリノベーション、フェアトレードなどを好む現 20 代男女のしこうは、田舎暮らしとリンクしやすい」と話しています。

事実、最近は都心出身の若者が、あえて結婚生活の場を「地方」に求める動きも目立っています。

が、地元、田舎の結婚は難しいものです。

だからこそ、地方が若い人口を増やそうと、婚活支援や移住の住宅費補助などを提案するせいもあろうが、単純に田舎の自然や生活に憧れ「都会を出たい」とする若者も多いのだろう。

旅行代理店勤務の安藤もその1人で、里山生活に憧れている。

「子育てするなら田舎が一番」だと昨年、北海道・札幌市が開催した婚活イベントに参加しました。

あいにくいい出会いはありませんでしたが、「次は、群馬あたりを狙ってます」と話していた。

一方、逆転婚を果たしたITフリーター男性は、「もし彼女(妻)が出産とかで仕事を辞めたら、家族で田舎に住むのもアリかな」と、予定していたのでした。

生活費が抑えられるのもあるが、いまトライするゲームディレクターの仕事は、自分には合わないと薄うすうす気づいているのであろう。

移住すればふんぎりもつく、転職にも踏み切れるだろう。  

しかし、「地方で暮らすなら、転職など『雇われる』という考え方はやめたほうがいい」と苦言をいう方もいる。

田舎暮らしには何らかの「手に職」を身に付けた、プロダクティブな男女が向く、とも言う。

大業なことでなくていい。

たとえば、野菜を作れたりヘアカットができるなど、地元の人たちの生活を手助けできる技術など。

そうすれば、川で釣った魚や、地元のおばあが漬けた漬物など、日々の食材を「物々交換」でもらえる可能性もありえるだろう。

家賃はもちろん生活費も含めて、一般には都心よりはるかに安く生きられるはずです。

反面、地方には十分な雇用があるとは限りらない

起業までいかずとも、「地元の人たちと力を合わせて、こんなことがしたい」と自発的に取り組む気持ちが大事なのです。

20代若者を呼びたい地方の行政も、「豊かな自然があり、安心して子育てできて」など通り一遍ではなく、自分たちが当たり前と思っている日々の生活の風景、あるいは若者たちの暮らしを、サイトやSNSも含めてもっとリアルに伝えていくべきだろう。

たとえば、北海道西部に位置する、黒松内町。

ブナ北限の地として知られるが、15年現在、人口は3000人程度と減少著しい。

この町の魅力発信の形は、「自然も悪くはないが、『車庫焼き』のような地元の文化を前面に出したほうがいい」と町の代表は言う。

車庫焼きとは、住民たちがクルマを車庫から出してバーベキューを楽しむイベントです。

秋冬は寒い地域だから、吹きさらしの屋外では長い時間集えることはできない。

そこで地元住民が、車庫を利用して野菜や肉を焼き、「おいでよ」と仲間を誘う行事へと発展したという。  

でもなぜ、町の代表はあえてこのイベントを推したのか?

それは、地方で婚活を行なっても、「恥ずかしい」「うわさになりたくない」と、出席する若者が少ない理由からでしょう。

対する車庫焼きなら、「美味しい野菜があるよ」と、他地域の異性も誘いやすいのです。

あからさまな恋愛や結婚目的ではなく、「まずは楽しく話をしよう」と呼び込むことで、自然な出会いが生まれるだろう。

町が持つコミュニティの価値にも、気軽にふれてもらえるだろう。

「里山婚」を含む移住に求められるのは、リアルな生活やコミュニティ実感できる。

メリットとしてあがるのは、次の3つ。  

  1. 豊かな自然のもとで、スローライフを実現できる
  2. 自給自足に近い生活を送ることで、家賃や生活費を抑えられる
  3. 地域の人々との「ゆるつながり(ゆるいつながり)」を実感できる

一方、田舎暮らしでは難しい点もあります

里山婚をして地元に馴染んで野菜や果物を安く購入できる
いなか(地元)では新鮮な野菜などを貰えることもあります

14年、NHK総合『おはよう日本』が特集で取り上げたのは、いったん移住した男女の「地方離れ」。

高知に移住した5人に1人が、4年間で高知を離れ、地元等に戻っていたという。

理由の一つは、「プライバシーのなさ」だったのでしょう。

それでも、田舎暮らしや里山婚に憧れる20代男女は、決して少なくありません。

内閣府の調査(2014年)でも、都市に住む男女のうち「農山漁村地域に、定住したい願望がある」と答えた人は、32%。最も多かったのは20代で、約4割を占めた。

里山婚を夢見ても、現地に仕事があるとは限らないだろう。

それでも、「前向きな地方移住」を否定しない、理由の一つは、近年、倒産企業の平均寿命が23.5年しかないこと(2015 年/東京商工リサーチ)。

都心の企業に就職しても、現20代が40代半ば~後半になるまでに、多くの企業がつぶれてしまうだろう。

いまや労働者のうち、9割弱がサラリーマンです。

でも、戦前までは、8割が個人事業主でした。

田舎でやりたいことがあるなら移住する道もあるんだと、若者に知ってもらいたい。

多様な生き方を知ってほしいのです。

まとめ

いかがでしたか?

パートナーエジェンシーの調査では、将来、地元や地元近隣で暮らしたい男女は、男性50%、女性42,4%にもおよびます。

次に、「国や会社など社会が守ってくれない」マイナビの調査では46%の男女が地元に戻りたいという調査結果がでています。

地元に戻れば必ず自分を裏切らない幼馴染みの友達がいるはずです。

だからこそ地元婚はいいのでしょうね!


ライターの紹介
株式会社千代田ラボのWEBライター「片瀬麻由」が執筆しています。

成城学園、慶應義塾大学を卒業後、コンテンツマーケティング会社に所属し、雑誌や広告のコピーライティングを3年経験。
全国で販売されるガイドブック、情報誌、旅行雑誌などで、主に料理レシピや観光スポットの記事を多く書き、執筆、校正まで手掛けておりました。
ワードプレスを利用した個人ブログを運営、大手WEBメディアにも寄稿も行っております。
誰が読んでもさらっと理解しやすいよう、可能な限り専門用語を使わず、わかりやすい語句を使うよう心がけています。